2009/08/14
昨年、かつて勢いのあったTVT RECORDSが連邦破産法第11条を申請したのちに消滅し、所属アーティストの多くが路頭に迷う事態となった。しかし2004年にTVTと契約を結び、これまでに4枚のアルバムをリリースしたマイアミのラッパーPITBULLにとっては、このレーベル破産劇はむしろ“自由への扉”を開く大きなチャンスとなったようだ。
まずその第1歩となったのが昨年の10月で、PITBULLは破産したTVTを買収した音楽ディストリビューターTHE ORCHARD経由でLIL JOHNをゲストに迎えたシングル「KRAZY」をリリー ス。同曲は全米シングル・チャートで最高位30位まで上昇し、PITBULLにとってキャリア最高位となるヒット・シングルになった。
その後PITBULLは、インディ・レーベルULTRA RECORDSとワン・ショット契約を結び、シングル「I KNOW YOU WANT ME (CALLE OCHO)」をリリース。この曲はFOXテレビの人気番組 『SO YOU THINK YOU CAN DANCE』とライセンス契約を結んだことで大きく露出され、6月には全米シングル・チャートで最高位2位まで上昇する大ヒットとなった。PITBULLにとっては初のTOP 10ヒットで、デジタル・セールスで は「KRAZY」の約80万ダウンロードを大きく上回る170万ダウンロードという高い数字を記録した。
そしてこれらの成功に続き、ついにPITBULLは新たな所属先としてPOLO GROUND RECORDSとの契約を手にした。同レーベルはかつてPITBULLとTVTのレコード契約をお膳立てしたA&RエグゼクティヴのBRYAN LEACHが創設したインディ系レコード会社で、9/1にはRCA MUSIC GROUPと連携してPITBULL自身のレーベルMR. 305経由でニュー・アルバム『REBELUTION』をリリースする運びに至った。
「俺は長いこと音楽と闘ってきたし、新たな機会を模索して苦しんできた。この『REBELUTION』というのは“闘う者”を意味するタイトルで、そんな俺の生き方を象徴しているものなんだ。そして同時に、この作品は俺の家族が置かれている状況や故郷キューバにおける政治的問題を表したものでもある」と語るPITBULL。プロデューサーにはJIM JONSINを迎え、参加アーティストにはLIL JOHN、COLLIPARK、PLYA-N-SKILLZ AND DROP. JON、AKON、PHARRELL、T.I.、TRICK DADDY、JACKIE O.、そしてJENNIFER LOPEZといった豪華な面々が顔を揃えている。
関連記事
最新News
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像